アフリカビジネスシンポジウム in 大阪

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African business seminar at Ritsumeikan

 2017年3月31日、立命館大学イノベーション・マネジメント研究センター、駐日ケニア共和国大使館は、立命館大学大阪いばらきキャンパスで、アフリカビジネスシンポジウムを開催しました。
本シンポジウムは、オティエノ・フランシス・政策科学部助教と黒木正樹・経営学部教授が企画したもので、ケニアを中心とするアフリカでの今後のビジネス展望と支援策をテーマに行なわれました。既にアフリカ進出している企業、今後の進出・支援を考える企業や団体の関係者に加えて、アフリカからの留学生、大使館関係者など144名が参加しました。

冒頭の S.K.マイナ・駐日ケニア共和国大使館特命全権大使からの歓迎挨拶に続いて、第一部では、白戸圭一・三井物産戦略研究所中東・アフリカ室主席研究員(本学国際関係学部・国際関係研究科OB)、山野幸子・日本国際協力センター理事長による基調講演が行なわれました。

白戸圭一氏(本学卒業生)
日清食品 塩津氏によるプレゼン
会場の様子

 白戸研究員は、アフリカの政治・経済全般の歴史や、今後の課題について講演。今後30年で予測される世界の人口増加率平均1.2%と比較してサブサハラ・アフリカの人口増加率が2.7%と爆発的であるにもかかわらず、農業技術の改善が行われてこなかったことから、主食である穀物の収穫量が少なく輸入に依存している現状や、アフリカの製造業に従事する労働者の賃金がアジアと比較して高く、製造業分野の競争力が低いことを説明しました。
その上で、日本企業に対しては、アフリカでのビジネスで成功している他国企業との協業を模索することや、市場としてのアフリカに着目すること、日本製品の強みを生かせるビジネスへの集中などを提案しました。

山野理事長は、2014年度から行なわれている「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)」について講演しました。ABEイニシアティブとは、5年間で1000人のアフリカの若者に対し、日本の大学や大学院での教育に加え、日本企業でのインターンシップの機会を提供するプログラムで、昨年度までに800人以上のアフリカからの留学生を受け入れています。

第二部では、日清食品、阪急阪神エクスプレス、東レなどの日本企業によるケニアへのビジネス進出状況についてのプレゼンテーションが行われ、第三部では日本国際協力機構や国際協力銀行といったパブリックセクターのパネリストにより、「民間企業への支援と戦略について」と題したパネルディスカッションが行われました。会場からは、アフリカでのビジネス展開の方向性についての質問が出たほか、マイナ大使は「アフリカでの投資に対する日本企業の視点を変えてほしい」というコメントを述べるなど、活発な議論が交わされました。

オティエノ助教と黒木教授
マイナ大使より渡辺副総長への贈り物

駐日ケニア大使からのメッセージ

S.K.マイナ駐日ケニア大使

 S.K.マイナ駐日ケニア大使に、立命館大学や大阪いばらきキャンパスの印象、これまでのケニアと立命館大学との関係を振り返って、今後立命館大学に対して期待することを伺いました。

「大阪への訪問は今回が初めてです。立命館大学、特にここ大阪いばらきキャンパスには非常に感銘を受けました。最新の設備が整っていること、また、壁や境界がなく、地域に開かれた、地域とのつながりを大事にする大学であると感じました。」

「ABEイニシアティブプログラムの研修生として、貴学の学部や研究科で学ぶアフリカ人の学生も年々増えています。同プログラムが継続され、さらに日本とアフリカの人脈が強化されることを期待しています。また、シンポジウムの前に、経営学部の西谷順平教授と昼食を共にしましたが、その席で、今後様々な協力を行なう約束をしました。たとえば、大使館として、立命館大学とケニアの大学の協定などを進めていきたいと思いますし、西谷先生にはサバティカル制度を利用して、ぜひアフリカに在外研究に来ていただきたいです。」

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